昨今の子育て事情を踏まえ、今、本当に求められる子育て支援とは何か―を考える討論会を開催します。
「子育てを助けてほしい。でも近くに頼れる人がいない」、「公的支援サービスは使いたい時に使えない」、「シッター会社は高すぎて無理」、「ネットでのシッターマッチングは怖い」「子どもがいても社会と関わりたい」と大多数の親が思っています。だけど、5年前には解決策がありませんでした。だからこそ、子育ての支援を得て自己実現できる人と支援することで自己実現できる人を両立できる仕組みを創ろうと、2009年に全国の子育て中の親が中心となって株式会社AsMamaを設立しました。以来、子育てを頼りたい人と支援したい人が顔を合わせて出会うリアルな地域交流の場創りと、安心して気兼ねなく子育てを知人・友人同士で頼り合えるオンラインの仕組み「子育てシェア(※)」創りに取り組んでいます。昨年度は年間累計300万世帯の子育て世帯にアプローチし、5万組の親子が地域交流イベントに参加し、子育てシェアはリリース後半年で約7,000人が登録しています。
昨今発生した心痛極まるシッターマッチングサイトを介した託児中の死亡事故を受けて、一部有識者や行政からは、「安いには理由がある」「身分証明書の提出を」等が発表されていますが、現実には、高額なシッター会社であることや身分証による本人証明が、必ずしも支援の質を保証したり、支援を依頼する親子にとって安心や信頼を担保するものではありません。むしろ、子育て中の親1000人への独自アンケートによると支援者の要件として求める要件は、「親子ともに顔見知り」「リーズナブル(1,000円以下)」「近所」「安心(事故時の補償)」でした。そうした要件を満たす支援が充実しなければ支援利用促進による女性の活躍や経済の発展は見込めません。実際、AsMamaの子育てシェア利用者たちは、一時間5-700円で知人・友人同士が助け合いをしています。支援者の中には有資格者も多く、決して安かろう悪かろうではありません。
今回の事件の引き金となったインターネットを介した出会いについても、全て悪というわけでもありません。大切なのは、親子共に安心して気兼ねなく預けられる相手かどうかを知るためのプロセスを経ることです。送迎や託児支援が大人にとって必要であっても、子どもにとっては行ったこともない場所や知らない人にいきなり預けられるのは相当な不安とストレスです。子ども目線で考えれば、何度も面識があったり家族ぐるみで仲の良い人の方がずっと安心で居心地がいいはずです。そして、支援依頼をする前には、お互いに住所や連絡先、万一の事故に備えた双方が加入する保険や緊急対応について確認しあうこと以外にも、相手の所属コミュニティや人柄、子どもとの接し方を実際に目で見て確認することが必要です。子どもの送迎や託児支援ニーズは誰にでも起こりえます。だからこそ、平時から顔が見える繋がり創りと必要な時に信頼できる人に気兼ねなく頼れる仕組みが必要なのです。
今回の事件を受けて、子育て支援の担い手が、有資格者や特定の団体・企業に所属する人、または指定の研修や訓練を受けた人のみに限られる、といった類の規制や指針が加われば、古き良き時代から培われてきたご近所同士で頼り合えるコミュニティそのものが否定されることになり、親だけが子育てを抱え込む閉塞感を一層加速化させ、女性の社会的活躍や少子化の抑止や大きく後退することになります。二度とこのような事件を起こさないためにも子育て世帯が求める支援要件を満たす環境作りに尽力すると共に社会全体で協働できることを切望します。
こうした中、親子にとって本当に必要な支援とはないかについて、AsMamaの子育てシェアのように安心して預けられる人がいつでもいることの必要性について語る機会を設けたいとおもいます。
なお、本討論会にはメディア取材も入れ、生の親子の声を世論として広げる機会にもしたいと思っています。
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こちらの討論会に参加を希望される方は
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